脳のエネルギーはブドウ糖だけじゃない?ケトン体は危険?
脳の燃料=ブドウ糖が基本
私たちの脳は、ブドウ糖(グルコース)を基本のエネルギー源としています。
成人では1日に約120gのブドウ糖が必要とされています。これは、集中力や判断力を支える大切な材料です。
「脳には糖が必要」なのは明白ですね。
ブドウ糖が不足したらどうなる?
断食や長時間の空腹、糖質を控えた食生活になると、糖だけでは脳のエネルギーが足りなくなることがあります。
そこで登場するのが、ケトン体 です。
ケトン体は、肝臓が脂肪からつくり出す非常用の燃料とも言えるでしょう。
脳は、このケトン体を効率よく利用できる仕組みを持っています。
ケトン体のメリット
• 安定したエネルギー供給
ブドウ糖のように急激な血中濃度の増減が少なく、中長期的にエネルギーが持続。
• 脂肪燃焼とのつながり
体内の脂肪がエネルギーに変わるので、体質によっては不定愁訴の緩和につながることも。
安全に、ケトン体を味方につける
「じゃあ糖質を減らせばいいの?」と思うかもしれませんが、自己流、極端な糖質制限はおすすめしていません。
• 急な糖質制限は低血糖(ふらつき・冷や汗・集中力の低下)を招くことがあります。
• 持病のある方、妊娠・授乳中の方には向かない場合があります。
• 安全に取り入れるには、食事全体のバランスを整え、できれば血液検査の結果を元に栄養バランスを見直したいですね。
養生の視点から
東洋医学でも、栄養の消化吸収力UPは脳を冴えさせ、記憶力や決断力UPに繋がります。
まずは
• 睡眠を整える
• 自分に合った運動を自分に合ったペースで
• 腸内環境を整える食事選び
といった養生が、結果的にミトコンドリアを元気にし、エネルギーの切り替えに強い、安定した体をつくります。
養生堂では栄養+鍼灸+運動で外と中からケア
脳の燃料はブドウ糖が基本。でも、ケトン体という別のエネルギー源もあります。
「ケトジェニックダイエット」「糖質制限」にもメリットは多いと考えますが、お悩みと血液検査の結果を元に判断するのがよいでしょう。
大切なのは自分に合った食事、運動、ケア。
それらを見つけるお手伝いを、東洋医学と西洋医学の見地から行なっています。
当院では、健康診断や献血時の検査結果など、お持ちの血液検査データを元に
分子栄養学に基づいた栄養カウンセリングを行い、外と中からのヘルスケアサポートを行なっています。
慢性疲労や集中力の低下、頭の重さや自律神経の乱れ、月経の問題など、体質や生活スタイルに合わせてご提案が可能です。
「自分に合ったケア、運動、食事」を知りたい方は、ぜひご相談くださいね。


