糖尿病と睡眠障害のある70代女性へのオンライン栄養&運動カウンセリング
結論:ご本人のやる気を引き出すには、“正しさ”より“納得感”が大切です
今回は、他県にお住まいの70代女性の方へのオンライン栄養カウンセリング+運動サポートを行いました。
直接のご依頼は義理の娘さまから。検査データを踏まえて「糖質の摂りすぎが心配」とのことでしたが、実際にお話してみると、ご本人のお気持ちよりもご家族の心配や気遣いがご依頼の背景であることが分かりました。
そのため、血液検査の数値や栄養バランスの説明ではなく、「なぜ今、生活を見直す必要があるのか」をご本人自身が理解し、行動変容につながるよう、対話の方針を切り替えました。
理由:本人の納得なしに、行動の変化は続かない
人は「数値が悪いから」「医師に言われたから」だけでは、なかなか本気で行動を変えられないことが多いです。
やはりほとんどの方は、ご自身が「腑に落ちる」ことが、行動変容のカギになります。
そのため、今回はあえて検査データの詳細な解説はせず、
以下のような視点で分かりやすさを重視してご説明しました。
- 現在の体の状態(腎臓、眼や全身の血管、肝臓)
- このままの生活を続けた場合に起こり得る未来のリスク
- それを防ぐための対策(血糖値を下げる運動や、食材選びの工夫)
- 睡眠障害に関わる、セロトニン/メラトニンの栄養的サポート
ご家族の想いやご本人の生活背景(車社会・運動習慣・嗜好・睡眠時間など)を踏まえ、“その方だけのオーダーメイド”の提案をすることで、ご本人も「やってみようかな」と前向きな気持ちになられたご様子でした。
後半は質問もあり、表情が明るかったように思います。
実例:義理の娘さんの声と、ご本人の言葉
セッション後、義理の娘さんよりこのようなご感想をいただきました。
母も意欲が湧いたみたいで次の日から早速料理に取り入れたり、
食べる順番や量を工夫していました! 続きはこちら
Zoom越しに運動のやり方も実演し、「これは続けられそう」と、
その場で運動習慣の第一歩をスタートされました。
また、血糖管理に加えて、睡眠の問題も抱えていたため、
セロトニン→メラトニン生成を促す食べ方やもお伝えし、
「分かりやすかったし、やる気が出ました」とのお言葉をいただけたことが印象的でした。
再び結論:ご家族という“チーム”の力が、健康づくりを後押しする
今回のケースでは、
“ご家族の想い”がご本人の背中をそっと押す力になりました。
とくにZoom面談の場に義理の娘さんが同席してくださったことで、
より安心感と、生活習慣の改善に向けた“チームの共通認識”が育まれたように感じます。
もしお近くにお住まいであれば、週に1回の運動療法をおすすめしたかったくらいです。
今後も定期的にお身体の状況や食習慣を伺いながら、
モチベーション維持や軌道修正のサポートを継続できればと考えています。
オンライン栄養コンサルティングを終えて
ご本人の糖尿病による体への影響や持病をふまえながら、
目的であった血糖値コントロールのみならず、睡眠障害までカバーできるようなお食事・運動療法をご提案しました。
同じ病名でも、土地柄(車社会で歩く時間が少ないこと)、ご家族の病歴、好みのお食事や睡眠時間を加味することで、よりその方に合ったアドバイスが可能になります。
東洋医学の真骨頂である包括的な考え方が、分子栄養学と組み合わさってアドバイスに活かされていると感じたオンラインコンサルティングでした。
🌿 今回のケースと同じ形でのカウンセリングのご希望は、予約フォームから受鍼前相談・栄養コンサルティングをお申し込みください。血液検査データを踏まえてのカウンセリングご希望の方は、当院メールアドレス宛に血液検査データをお送りいただくようお願いいたします。