コレステロールや中性脂肪が低いと気分に影響?
「最近なんだか元気が出ない」「気持ちが不安定」
そんな方の血液検査を見るとコレステロール値や中性脂肪が低い方は少なくありません。
一見「低い=健康的」「油は悪」と思われがちですが、実は油は心の状態とも深い関係があるのです。
コレステロールは悪者ではなく、脳の材料
コレステロールは動脈硬化の原因というイメージが強いですが、実はとても大切な栄養素。
脳などの細胞膜の材料であり、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質を作る土台にもなります。
そのため、コレステロールが低いと気分の安定に影響が出やすく、うつや不安傾向と関連する旨の報告もあります。
タンパク質と良質な脂質で気分が安定することも
当院の栄養カウンセリングでは、
• 肝臓の数値(AST・ALTなど)
• アルブミンやBUN(尿素窒素)
• フェリチンや亜鉛
といった指標も確認しながら、優先的に実行した方が良い食事の改善を提案します。
具体的には、タンパク質や良質な脂質を少しずつ増やすようおすすめしています。
胃腸の消化力は人によって異なり、元気がないと自覚のある方ほど、消化機能も弱っていることが多いです。
そのため、内臓の動きを高める鍼灸で、外からも胃腸ケアをするようにしています。
実際に鍼灸と食事の改善をすると、早い方で1週間、2、3ヶ月で変化を感じる方が多いです。
「言われてみれば、最近は気分が安定」「穏やかになった」と聞くと嬉しく思います。
ポジティブな変化は、やりたかったことを実行する行動力、家族との時間や仕事に能動的に関わるきっかけになります。
低空飛行が続くときは栄養の見直しがヒントに
もちろん「コレステロールが低い=不調」というわけではありません。
けれども、気持ちや体力の低空飛行が続くときは、栄養の見直しが改善のきっかけになるかもしれません。
糖質に偏らない食生活や、良質な油、肉・魚・豆類などのタンパク源を自身の消化能力に合わせて摂ることが、気持ちの安定に役立ちます。
• コレステロールや中性脂肪は低すぎても体に影響がある
• 神経伝達物質の材料はタンパク質と脂質
• 血液検査を見ながら栄養を調整することが大切
多量のサプリメントの自己流摂取は勧めません。
まずは食事の見直しから、取り組んでみてはいかがでしょうか?
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